野木町の現代

現代

やすらぎに満ちた明るい町を目指して

栃木県の南の玄関口に位置する野木町は、JR野木駅を中心とした住宅街と周辺の田園地帯が調和した自然豊かで住みやすい町です。そうした環境にある野木町では、「みんなでつくる野木町の明日」を合言葉に、子どもから高齢者までが安全・安心に暮らせて、活発な経済活動と町を育んできた歴史や自然に囲まれながら、男性・女性問わず健康で楽しく暮らしていけるまちづくりに取り組んでいます。

そして、今ある暮らしをただ守るだけではありません。思川や渡良瀬遊水地に代表される「水」、豊かな自然の風景が残る思川周辺や町東部の平地林や田園風景などの「緑」、そして神社やお寺、文化財など町の「歴史」。町の宝でもあるこの3つを活かしながら、次の世代へも残し伝えていけるよう取り組んでいます。

今後も、町に住む人たちには「いつまでも住み続けたい」、訪れる人たちには「何度も訪れたい」と思ってもらえるまちづくりを進めていきます。

赤塚ふれあい公園

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渡良瀬遊水地の自然と役割

渡良瀬遊水地は利根川の中流部に位置しており、渡良瀬川、思川、巴波川(うずまがわ)が流入しています。元々沼地や湿地が広がり、洪水被害の多い地域であったため、周辺の治水(洪水などの災害から守るための事業)と東京などの首都圏の利水(遊水地や湖沼から水をひき利用すること)のために整備されました。外周が約30kmあり、南にはハート型をした渡良瀬貯水池(谷中湖)があります。

国内で最大の遊水地であり、約15k㎡の面積を誇る広大なヨシ原と、そこを中心とした湿地、樹木、池沼などの多様な環境にはたくさんの動植物が生息しています。植物で約1,000種、鳥類約260種、昆虫類約1,700種、魚類約50種が確認されており、中には絶滅危惧種も多数含まれています。環境の変化により他の地域では珍しくなってしまった動植物も、遊水地ではごく普通に見られるものが多くあります。

遊水地として整備されてからも、昔から続くヨシ焼きや土壌の撹はんなど、人の手を加えることで豊かで多様な自然をそのまま保ち続けています。渡良瀬遊水地が「生きている自然の博物館」と言われているのはこのためです。

ワタラセツリフネソウ

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ラムサール条約湿地として

平成24(2012)年7月、国際的に重要な湿地として、渡良瀬遊水地がラムサール条約湿地に登録されました。ラムサール条約とは、正しくは「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」という名称で、湿地に生息・生育する動植物を守り、生態系を維持することを促すための国際条約のことです。

ラムサール条約湿地では、「保全」「賢明な利用」(湿地の生態系を維持しながら、そこから得られる恵みを続けて活用すること)「CEPA」(対話、教育、参加、啓発活動)という理念が掲げられています。渡良瀬遊水地の場合、「賢明な利用」として、ここで採取されるヨシを利用したヨシズ作りや、多様な湿地環境を維持するために行う年に1度の「ヨシ焼き」、近隣市町や様々な団体による自然観察会・学習会など、多くの人たちにこの貴重な自然環境に触れてもらう機会をつくり出しています。

ヨシ焼き

野木町のココがすごい!

ごみのリサイクル率が高い

県内1位
1人当たりのごみ再生利用率63.3% (平成24年)

中学校の運動場が広い

県内1位
生徒1人当たりの野外運動場面積129.4㎡ (平成25年)

平均寿命が長い

県内2位
男性 79.4歳  女性 86.2歳 (平成22年)

図書館が充実している

県内2位
人口1人当たりの公共図書館蔵書数 7.05冊 (平成24年度)

現代の年表

昭和時代
昭和5年(1930)
渡良瀬遊水地が完成する
昭和38年(1963)
町制施行により、下都賀郡野木町となる
昭和48年(1973)
町章を制定
昭和51年(1976)
町水道給水がはじまる
平成
平成4年(1992)
第1回ひまわりフェスティバル開催
平成10年(1998)
公共下水道の供用はじまる
平成24年(2012)
野木町煉瓦窯の保存修理工事に着手。渡良瀬遊水地がラムサール条約湿地に登録される
平成28年(2016)
交流センター「野木ホフマン館」が開館

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